やたら模範的なクリスマス

彼と過ごすと何かしらイベント行事では
何故か”食い倒れ”状態になるのは何故だ。
家でご飯を作ると膨大な量になり
外でご飯を食べると奮発し
結局やたら食べている。


一緒にご飯を作ると
材料を買う時点で相当野菜を買い込む。
何品目も料理を作りたがる彼。
私に野菜を食わせたいらしい?
一人暮らし=野菜が足りてない、と
安易な方程式がたっているようだ。
出来上がったメニューは体にいいけれど
すごく理想的だけど
どうやって食べきるの?みたいな。
気付くと食べきってるのがまずいのだろう。


暇があれば昼寝したり本を読んだり
どこかを歩きまわったり
ストレスフリーな生活。


チキンとケーキ、ワインが用意されたディナー。
頭を悩ませたプレゼント。
ありきたりで疑いようのない、にこやかな夜。



彼女が私でなくても、同じことをしただろうか、と。
無意味な仮定を立てる。
私にもまだ低俗な女の感情が残っている。
随分消したはずなのになぁと思いつつ、また消去する。
出てきては消去、また眠らせて。


彼が帰って仕事が終わって
疲労が私を襲う。何処に隠れていたのだろう。よく隠れていてくれた。
さ、寝よう。