続・マラケシュ心中


女は自分の作る世界に没頭し
その世界は徹底的に美化され、感情的に動き
そして周囲の人間を巻き込みやすい。


君に出来ることは、この触れ幅の大きな激動の世界を
発狂させることなく静かにさせる術を身につけることである。


我侭なこの世界は、自分の波長に同調しないものを
全て異端とみなして排除しようとする。
そしてその憎しみは、愛しているもの、依存しているものに対して
その程度に比例して強くなる。


夢の中に逃げたとして、私に関係なく目覚めは来る。
奈落に落とされることが私には怖い。